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季節の巡り

ふと思いついた言葉だったり文章だったり・・・


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普賢「連合か・・・やっかいだな」

メイ「どうしたものかしらね」

閃「参謀は?」

静「幹部陣は作戦会議中。10分前に会議室」

miz「じゃー会議長引くかもね」

春「とりあえず待ってる間は他に情報収集を・・・・って、もうでてきてるし」

ナイン「何の話だ?」

烈「話もう終わったんですか?」

ナイン「終わったよ」

FD「はや!」

ナイン「今回は随分派手に来るみたいだからな。各チームとも幹部陣の直接指揮で動いてもらう」

全エース「承知」

ナイン「ま・・・あれだ。まとまりはなさそうだから所詮は烏合の衆だろう。実力の違い・・・見せ付けてやれ」

時雨「了解。楽しませて欲しいもんだね」

葉月「ということで、楽しそうな戦場希望」

時雨「ずる!俺だってそっちがいいよwつーわけでナインさんそういうとこ充ててね^^」

ナイン「まったく、好戦的なことだな。お前らの意見でチームの人間全員巻き込まれるんだぞ」

静「あーそのへんは大丈夫ですよ。皆心得てますから」

レイン「うちも同じく」

時雨「さっすがうちのエース!やっぱ分かってるよなー」

葉月「持つべきものは理解力のあるエースだね」

ナイン「お守りのエースは苦労するな。さって、今回向こうが仕掛けてくるから防衛チーム頼むぞ。中央から右サイドはアニー中央から左サイドはカルの持ち場になる」

普賢「今回は南北じゃないんですね」

ナイン「部分的な攻めじゃないからな。大攻勢でこられるなら東西の方がいい。全体の指揮は私が取るが指示があるまで発言順位は私>防衛マスター>遊撃マスター>攻撃マスターの順位だ。戦況が変り次第防衛と攻撃が入れ替わる」

カル「左サイド北から順に春、普賢、永、りん。春とりんは南北での右サイドとの連携に気をつけて」

春「承知」

りん「わかりました」

カル「普賢と永月は両サイド手薄なところへフォローできるように。ただし遊撃チームが手をかしてくれるからそれでも手が回らないときだけの話で。まーそんなことはないだろうから持ち場の防衛に専念してくれていいよ。恐らく二人のとこが一番激しい展開になる・・・ように仕向けるそうだからw」

普賢「了解」

永月「がんばりまーす」

アニー「右サイド北から順にりっと、明、河南、メイ。カルさんが言ったようにりっととメイは左サイドとの連携に気をつけて。それと右サイドは明と河南のところに集中することになる・・・らしいw気合いれて守ってよ」

りっと「承知」

明「気合でがんばりまっす」

河南「おっけいっす」

メイ「了解しました」

バン「うちは左サイドのカル側支援。カル側の4人が配置についた後その間に配置につく。北から風、叶、ひさ。俺は後方でベースポータルと属性支援やるからな。指示はしない。お前達で勝手に動け」

風「おっけー」

ひさ「まかせてよー」

叶「そこの二人が暴走しそうなら止めますからご安心を。了解です」

風「ぐは」

ひさ「ひどい」

バン「ハメはずさないように目付け役頼む」

エル「うちは右サイドのアニーに。こちら側はアニー側の4人のサポートにつく形をとる。北から順に七葉、ルアン、FD、miz。俺は今回カルさんの補佐でもあるからカルさんとこから戦況を見て指示をだすけど・・・ま、自分らで判断して動いていいよ」

FD「おっけ、リーダー」

七葉「承知です」

miz「了解です。メイよろしくねー」

ルアン「わかりました。明にまかせて寝てます」

明「こらまてぃ!こきつかうっての!」

ルアン「冗談だよ」

明「むー」

時雨「攻撃側左ーーー!布陣!・・・・・・・・・・・暇してろってさ」

烈「はぁーーー??」

セレン「まじですか?」

静「冗談でしょ」

葉月「攻撃側右。時雨さんに同じ」

閃「なんすかそれ!」

奈々子「暇です・・・」

レイン「勘弁してくださいよ」

セレン「さっき、楽しそうな戦場希望とか言ってたの誰ですか」

時雨「おれ」

烈「じゃーなんでそうなるんですか」

時雨「出番になったらの話ってつけくわえるべきだったな」

閃「それってあり〜〜?」

ナイン「何とも揃いも揃ってな面々だな。さすがそこの二人についてるエースだけある。感覚が一緒だぞ。ちなみにその文句はさっき二人から出たから一蹴しておいた。お前ら日頃前線にいるから後ろを見る機会あまりないだろ。いい機会だから後ろを見ておけ。うちの防衛は強いぞ。お前さんら攻撃チームが束になっても落とせないだろう鉄壁の防御力だ。この先何がおこるとも限らんだろ。こういう防衛相手にしたときの攻めの攻勢でも練ってろ。どのみち防衛側である程度勢力そいだら攻勢に移るんだ。それまでたまには勉強してろ」

時雨「そういうことらしい。出番が来たら指示だすから動けるようにだけはしとけ」

葉月「参謀の仰せのままにだよ。ただし動くときは素早くな」

全攻撃エース「は〜〜い」

しぶしぶ返事する6人にナインがクスリと笑う。始まればすぐに暇などとは言ってられないさ。そういう姿が目に浮かんだ。うちの防衛がどれほどのものか・・・攻めを身上とするものにとって、これほど攻略しがたく、それ故に攻略してみたいと思わせる鉄壁な守りはないはずだからな。

ナイン「各チームとも大まかな布陣は決まったな。この後作戦タイム及び戦前フリータイムだ。装備等整えておけ。準備出来次第ポータルより各自の持ち場へ散れ」

全員「やー」



カル「久しぶりに大きな戦いだねー」

アニー「わくわくするねー」

ナイン「二人とも頼むな。二人の指示がそのまま戦況を左右することになる」

アニー「らじゃりましたー。って、参謀は?」

ナイン「私は最初の指揮をしたらあとはむしろ静観かな。大きな動きがない限り余計なチャチャはいれんよ。そのあたりは二人を信用してる。二人の指示をみて攻勢への指示を出すよ。遊撃チームは先行は防衛メイン。攻勢に転じたときは攻撃チームだけで足りないようならまわってくれ。毎度忙しいことだがな。といっても・・・なんとなく攻撃チームが暴れそうな予感がするからあまり出番はないかもしんな」

エル「確かに。暇した後の鬱憤ばらしに暴れそうだね」

アニー「いえてるねー」

ナイン「さて、暇の鬱憤ばらしですむかな・・・」

ナインが意味ありげに笑う。エルとアニーは顔を見合わせて、おや?と首をかしげた。

ナイン「さっきも言ったろ。攻撃チームってのは前線にいることばかりだから後ろをしらないんだよ。無論強いのは知ってるだろう。だがどういう強さかは知るまい。今回それをみてどう思うか・・・ってことだ。遊撃チームはその目で攻守のチームを見て知っている。当然実力もわかっている。逆にアニーやカルは暇防衛の場合は前線を見守ってるから攻撃チームの強さや遊撃の強さも知っている。だが攻撃チームだけは防衛チームの強さを知らない。それを見たときにあれらがどう思うか・・・だな」

カル「何か思うところがあると?」

ナイン「カルやアニーはわからないかもしれないが、二人が守る防衛網はかなりのものなんだよ。攻撃側にいる者ってのは相手の防衛崩すのが仕事だろ。そのプロフェッショナルな攻撃チームが二人の防衛網みたときにどう思うか。ああいう連中はその布陣を見えたらまずどう攻めるかを考える。二人が指揮する防衛を見たときにどういう反応を見せるか・・・私はそれが見たい。もしあれらに二人の防衛網を崩して見ろって言った場合、今現在一日の長は防衛側にあると私は見ているよ」

アニー「何ていうか・・・誉められてるんだろうけど、同時に攻撃側のポテンシャルをあげようとしてるのがわかるわけで。しかも何となくその攻撃陣みて私やカルさんがまた上に行くよう仕向けられてる気がしないでもないでもないでもないきがするw」

ナイン「ほんと・・・アニーは冴えてるな」

目を細めて笑む姿に嘘をついてる様子は見受けられない。どうやらほんとに正解のようであった。うちの攻撃陣は強い。例え一日の長が今こちらにあっても、無傷ですむほど生易しい攻撃陣ではないのだ。その攻撃陣が更なるパワーアップを見せて来るなら自分達も今に留まっているわけにはいかない。それにしても恐るべきは・・・

アニー「誰も参謀には勝てないよね。お見それいたしました」

ナインが苦笑する。だが・・・かつて恐ろしい勢いで成長した乱舞の勢いはもうない。それは現状での強さでも強すぎるというレベルに到達しているからだ。あえていうなら型としての完成だろう。


可能性はもっと無限に広がっているというのに・・・
風神乱舞元エース・・・明、セレン


明「こんにちは。アニーさん」

アニー「お、明じゃん。それにセレンも久しぶりだね。元気してた?」

セレン「お久しぶりです。アニー様もお変わりないようで」

アニー「あはは。そーんな様づけいいって。前から言ってるのになー。それに今は様づけされるいわれもないわけだしね」

セレン「そう、ですか」

アニー「うんうん。普通でいいって」

明「ところでアニーさん」

アニー「ん?」

明「一体今の現状は何を指してるんですかね。教えてもらえないかもしれないけど、聞かないと教えてもくれそうにないから聞きます」

アニー「ストレートにきたなー。でも指すもなにも見ての通りとしか言えないんだけどね」

セレン「見ての通り?」

アニー「そ。あの人たちが動いた。しかもほとんど個人といっていい状況で。強者弱者問わず手をだして、強者と呼ばれた人間が複数人集まっていても倒せなかった。つまりそれだけあの人達は強い。ブラボーってことじゃない?」

明「それだけ強いって・・・そんなことわかりきってると思いますが」

その言葉にアニーはため息をついた。

アニー「なら聞くけどさ、あの人たちが個人でやったことと乱舞を始めとした勢力がやってきたこととにどれほど差があるの?例えば千人切とかの勢力がああいうことしても、まーたあいつらかってくらいにしか思わないのに何であの人らが個人で動くとこんな大騒ぎなのさ。応戦したけど負けた?そんなの弱いから負けるんでしょ。相手強すぎる?あの人らはそれだけのことをしてその強さを手に入れたんだよ。魔法で力を授けましょうって貰ったわけじゃない。それに風神乱舞ってのもこの世界の正義とかそんなもの振りかざしてたわけじゃないでしょ。純粋にその強さをもって勢力の拡大してきたじゃん。弱い者には手を出さなかったはずだって?勢力戦でとばっちりくってない人間ってのが少ないっての」

セレン「ですが今回のことはあまりにも・・・」

アニー「あまりにも?」

セレン「え・・・」

明「・・・」

何かをいいかけたがセレンは黙った。同じく明もだ。二人の中で言葉が続かなかったのだ。個人と勢力。その差はあれど・・・

アニー「別に乱舞がやってきてたことは間違いじゃないよ。仮にもうちだって幹部と呼ばれた人間だしね。やってきたことが間違ってるとは思ってない。でもさ立ち止まる気はないんだよ」

今のこの世界は立ち止まっているようには見えないか?暗にそう問うている。圧倒的な勢力へと拡大した風神乱舞。常勝不敗。変化の見られない勢力戦。止まった風。なら立ち止まらないためには?

アニー「答えは自分で出すといい。うちが答えを示すものじゃないよ。うちにはうちの答えがあるし、明には明のセレンにはセレンの答えがあるでしょ。ねえ明、うちのエースになったときのこと覚えてる?」

明「勿論ですよ」

アニー「明は今ならあの時の試射も余裕だよね?」

明「ええ、おそらくできますよ」

その言葉にアニーは頷いた。

アニー「伸びたよね、ほんとに。明がうちんとこに来てその弓の腕みたときに、ああ絶対伸びるって思ったし実際その通りになった。うちも負けてられないって思ってきたよ。思ってきたのにね・・・」

明「アニーさん?」

アニー「どこで止まっちゃったの?」

明「!」

アニー「確かに明の腕はあがったよ。でもうちに勝てる?うちに勝てないのが当たり前なの?それでいいの?セレンは?時雨に勝てる?勝てないのは当たり前なの?」

明「・・・」

セレン「・・・」

アニー「勿論人が取るスタンスは様々だと思う。常に1番を目指す人もいるだろうし、誰かの補佐役でいいって人もいるよね。ただどういう場合でも常に上昇志向っての?そういう気持ちはもってたほうがいいんじゃないかって思うよ」

明「わかりました。俺なりの答えをだします」

セレン「俺も。ありがとうございました」

頭を下げて二人は去っていった。その二人の姿が消えてからアニーは喋りすぎたかな?などと考えていたが、あんまりにもあの人が誤解を誤解のままにしそうなので、まー歯止めとしてはいいだろうと思い直す。するとその時自分の体に異変が起きた。ゆらめく手を眺めていると遠くの空間にいるかの人の声が確かに聞こえた。

アニー「宴のはじまりか」

つぶやき楽しそうに笑う。その刹那その空間からアニーの姿はふつりと消えた。
風神乱舞の元エースメンバー・・・ひさ、春


ひさ「お久しぶりです。カル様」

春「お元気そうで何よりです」

カル「二人ともひさしぶり。今日は何?監視にでもきた?」

くすりと笑うカルに二人はその場でビクリと固まった。そしてすぐに息をはく。そうだこの方はかつて最大勢力だった風神乱舞のマスター。本人はお飾りと自分のことを言うけれど、ナイン様とともに間違いなく乱舞の支柱だった人だ。

ひさ「ばれてますか」

カル「いよいよ彼らへの一斉蜂起かな?」

春「見破られてるんですね」

カル「まー、そのあたりは何となくね」

ひさ「・・・正直なぜ?と今でも問いたいんですよね」

春「これでも考えたんですよ。ただどれを取ってもわからなかった。あれだけ上手くいってたはずの乱舞がいきなりの解散。そして乱舞の象徴とも言われたシングの解散。その後の幹部の方々の凶行。そしてカル様やアニー様の失踪にバン様の不気味な研究」

ひさ「一連のことに何かキーワードでもないかと考えては見たんですがね」

カル「何もわからなかったと」

春「ええ。ただ今回のことでわかったのは相変わらずケタ外れの力は健在だということですね」

ひさ「今現在カル様やアニー様を除いては、包囲陣が完成してるでしょう。さすがにその力健在といえど一矢も報いないではいられないということです」

カル「二人はここにいていいの?」

春「カル様にもアニー様にも包囲陣はありませんが監視役はいます」

カル「うん。つまり二人だね。二人はそれでいいの?」

ひさ「どういうことですか?」

カル「いや、一矢報いたい誰かはいないのかなーと」

春「迷ってるんですよ。正直何かを見落としているようで。そんな気持ちで方々の前に姿をあらわしてもとても一矢報いるどころではないでしょう」

カル「二人は、彼らのやったこと怒ってないの?」

ひさ「正直最初は唖然としましたよ。怒ってないのかと言うよりは何でまたって感じです・・・やっぱり疑問のほうが大きいんですよ」

春「カル様は?カル様は方々のことをどう思っていらっしゃいますか?」

カル「俺?俺は別に何も。ただ派手にやったなーってくらいかな」

ひさ「それだけですか?」

春「やっぱり何かあるんですね」

カル「どうして何かあると?案外何もないかもしれないよ。第一この世界が平和なら勢力とかそういうもの必要ないと思うけど?」

ひさ「だから乱舞があったのではないのですか?」

カル「そうだね。いつのまにかこの世界最大と言われ事実上敵のいなくなったといってもいいただ強い人間が集まるだけの場所」

ひさ「え?」

カル「そんな風に思ったことはない?」

春「それは確かにうちのメンバーは総じて強いですが・・・」

カル「それこそシングメンバーが出るほどの何かなんてずっとなかったよね。二人はシングを強いというけどどれほど強いかしってる?」

春「どういう意味ですか?」

カル「うん。もしその強さを知ってるとしても、それは少し先には違うものになってるよってこと」

ひさ「違うもの?」

カル「シングのマスターだった人はね、ずっといつも上を目指す人だった。この世界にきた最初からずっと・・・そしてきっと今も。停滞してしまった世界で強くなっても面白くないとは思わない?その力を振るう相手は魔族相手だけ?それなら勢力戦なんていらないよね。あの人は特別な力を授かってるわけじゃない。あの人の持つ強さは自分で手に入れた強さだ。あの人にだってこの世界で楽しむ権利があるはず。その力を使う権利があるはずだよ。他のシングメンバーもそう。マスターが上を目指すものだから他のメンバーも上を目指す。でも世界は停滞してしまった・・・その差は開く一方だよね。風神乱舞・・・それは風を起こすもの。その参謀と呼ばれたあの人だからこそ・・・」

春「・・・」

ひさ「・・・」

カル「少しお喋りがすぎたかな。でも黙ってばかりで理解しろってのもコクだからね。ああ・・・きたね」

ひさ「え?」

春「カル様!?」

突然目の前にいるカルの姿がうつろいだした。それはまるで陽炎のように・・・

カル「待っているよ」

その言葉はすでに陽炎となって消えかけている中から聞こえ、その言葉を最後にカルの姿はその場から完全に消え去った・・・
時雨「享楽と混沌の街ヘブンズ・カオスか・・・もうちょいマシな名前がいいなー」

葉月「ならどんな名前がいいんです?」

時雨「夜の花街!」

葉月「・・・帰ってくれていいですよ。俺一人でやりますから」

時雨「ぐは!つめてーな相棒だってのによー」

葉月「貴方の語彙センスの相棒にだけはなれないですね。ま、腕は信用してますが」

時雨「おーおー言うね。ま、俺もお前の腕は信用してるよ」

葉月「それはどうもです。さて・・・」

時雨「そうだな。無駄口はこのへんにしとくか」

葉月「宣戦布告なしで一瞬で灰ってのも面白くないから・・・まずは花火でもうちあげますか」

時雨「お?何か用意してんの?」

葉月「俺じゃなくて貴方がやるんですよ。その剣でちょっと街をかすめて一発いれてくださいよ」

時雨「人頼みかよ!」

葉月「俺得意なのは接近戦なんで」

時雨「ってか・・・遠距離戦は大技しかねーだろうがよ」

葉月「まーそうともいいますが。それやったら貴方の出番ないですがいいですか?」

時雨「よくねー!」

葉月「なら花火役はまかせますよ」

時雨「だーーー!やりゃいいんだろやりゃ!何で俺がこき使われてるかな」

葉月「そういうキャラクターなんじゃないですか?」

時雨「俺ぐらいジェントr・・・」

葉月「無駄口よりもそろそろ始めましょう」

時雨「最後まで言わせろよ!」

葉月「聞くだけ無駄です」

時雨「へーへー。で・・・お前は後悔しないのか?」

このまま先に進めば悪役決定は間違いない。それでいいのか?と暗に問う時雨に葉月は肩をすくめた。

葉月「後悔するならこの場にはいないでしょ。それにナインさん自身が目立って動くあたり・・・何か思うとこもあるようですしね。それに俺は昨日の友が今日の敵になっても別に何の躊躇もしませんよ。この世界がそういうものだっていうのはわかってるつもりですから。機会があれば本気で貴方ともやってみたいですしね」

時雨「やっぱお前のキャラっていいわ」

葉月「そりゃどうも。ただそれでも・・・乱舞やシングは特別でしたよ」

時雨「俺もだ。さて、そろそろ始めるかね」

葉月「いつでもどうぞ」

この世界には強者と呼ばれるものが好んで集う街がいくつかある。その中のひとつヘブンズ・カオス。そこに集った人間がたった二人の人間に滅ぼされた。風神乱舞解散から2日後のことである。
カル「時雨はどうするの?」

時雨「何が?」

カル「解散後どうするのかなって」

時雨「どうしよっかなー。秘密の何かをさぐってみるのもいいかもね」

カル「秘密?また意味深だね」

時雨「まー今は深くつっこまないでおくよ。ただ、それよりも先に俺も悪名をあげるかな」

カル「おや」

時雨「それを言いに来たんじゃないの?」

カル「ばれてたか」

時雨「なんとなくね」

カル「俺もその予定だったんだけどね。ちょっと予定がかわちゃって。でも、ナインさん一人に損な役回りさせたくなくてねー」

時雨「それで俺を巻き込みに?」

カル「そういうこと。勿論・・・エルや葉月にも頼むつもりだけどね」

時雨「今はカルさんが参謀みたいだねー」

カル「ふふ。俺はとてもあの人のように頭の中に勢力図を描いたりはできないよ。でもま・・・あの人一人に負わす気もないんでね」

時雨「風神乱舞マスターカル。最強を誇った勢力を長きにわたって収めてきたのはやっぱ伊達じゃないね」

カル「かざりものだよ」

時雨「かざりものに誰もついてきはしないさ。カルさんとナインさんがいてこその乱舞」

カル「そして、時雨たちもね」

時雨「あてにされたようだし・・・悪名はドーンとは派手にあげてくるよ。そっちも何かしらんけどがんばって」

カル「ありがとう。悪いね。嫌な役回りをおしつけて」

時雨「何の何の。・・・面白いさ」

乱舞の対である二人が知る何かと、知らない自分。ならそこへたどり着くための見知らぬ何かがまだ存在するはずだ。

どうやらこの世界をまだ自分は全て知り尽くしたわけではないらしい。ならば・・・いっそ派手に悪役をやるのもいいだろう。

視点を変えてみる・・・それもまた一興というものだ。